娘に誘われて、映画を観て来ました。実は何という映画なのかも知らず、ただ 連れて行ってもらったのです。
観て見ると懐かしい場面がたくさん出てきました。
昭和40年代の話です。落ち目となった常磐炭坑に、常磐ハワイヤンセンターと言う、大部分を捨てていた炭鉱の湧出湯を活かす、全く新しいプロジェクトに挑戦する実話を元にした映画です。この常磐ハワイヤンセンターは昭和41年に開園されたのですが、私がまだ小さかったころ何度か連れて行ってもらったのです。その当時の家族の笑顔までが、目に浮かびました。
昭和30年代の終わり頃 本州最大の炭鉱地帯も、石油に取って代わるエネルギー革命の波にのまれ、見る影もなく落ち込んでいました。 その北国に、何と、常夏の楽園ハワイを再現しようという起死回生の構想が出てきたのです。 凄いのは、この提案を炭鉱会社自らが企画し、行ったことです。片方で、大規模な人員整理をしながらも、会社に余力のあるうちに、次の事業を立ち上げ、集客と雇用の場を生み出そうと言うわけです。地域振興と言えば、行政側が諸々のことを手がけたり、官民合同の第三セクターが作られたりして、その多くが行き詰まり、倒産まで起きている現実からすれば、このケースは、まさに刮目すべきものがありますね。
地域再生の雛形として 多くの方に観て頂きたい映画でした。